処方箋肥料ミノリーナでは、精度の高い土壌分析に基づき最適な配合をお客様の圃場へご提案しています。その第一歩として、正しい土のサンプリングが欠かせません。ここでは、農家さん向けにわかりやすく「土壌分析のための土の取り方」をご紹介します。

1. 準備物

  • サンプル袋(ビニール袋)
    土がこぼれないようにしっかり封ができるものを使用。
  • センチュウスコップorシャベル
    深さ15~25cmまで掘れるもの。先端が尖っていると土が取りやすいです。

2. 土壌採取方法

以下の手順で掘り下げ、圃場全体を代表する土を採取します。

  1. 1. 地表の整地

    採取箇所の地表に生えている雑草や大きな石などを取り除き、できるだけ平らな状態に整えます。これにより、表面のゴミが混入せず、均一なサンプルが得られます。

  2. 2. V字状に穴を掘る

    スコップで深さ約15~25cmまで、V字状の穴を掘ります。掘った穴の中にある根や葉などの有機物は可能な限り丁寧に取り除きます。過剰な有機物が混じると分析結果が偏る原因になります。

  3. 3. 採取位置と土の取り方

    掘った穴の外側、おおよそ10cm程度離れた位置から、掘り下げた深さ分の土を採取します。一度に深さ分の土を取るのが難しい場合は、2回に分けて徐々に掘り下げながら採取すると効率的です。これで1点分の土が確保できます。

  4. 4. 五点採取法

    圃場全体を代表するために、下図のような「五点採取法」を実施します。以下の手順で合計5地点のサンプルを集めます:

    • 圃場の中心地点で1点採取。
    • 中心地点から圃場の四隅へ向かう直線を想定し、その直線上の中間地点で各1点ずつ採取(計4点)。

    この5点をそれぞれ同様に採取し、後ほどまとめて混合します。

  5. 5. 形状が変則的な圃場の場合

     

    圃場が長方形・正方形でない場合でも、基本は“五点採取法”をお勧めします。圃場面積が狭小な場合は、中心1点と圃場縁の適切な位置で合計3~4点の採取でも構いませんが、できる限り全体を代表するポイントを選んでください。

  6. 6. 混合・袋詰め

    五点分の土を清潔なバケツや容器に入れ、よくかき混ぜます。十分に混ざったら、約500g程度をサンプル袋に入れ、しっかり封をします。これで採取作業は完了です。

    【注意事項】
    ・露地で採取する場合は、雨の日や降雨直後のタイミングを避けるようにしてください。水分が多すぎるとサンプルが偏る可能性があります。
    ・ハウス栽培や施設栽培では、散水直後の採取を避けると正確な土壌状態が把握しやすくなります。
    ・採取後はサンプル袋をしっかり閉じ、乾燥しないように保管し、できるだけ速やかに発送を行ってください。

3. 土壌採取の記録入力

サンプル袋には必ず圃場名採取日を記入してください。また、当社からお送りする問診票にも同様の情報を漏れなくご記入ください。正確なデータがあることで、より精緻な施肥設計が可能になります。

4. 発送

採取した土壌サンプルと記入済みの問診票を同封し、以下いずれかの方法で発送してください。なお、採取後はできるだけ早めに発送いただくと分析精度が高まります。

  • スマートレター(180円)
    コンビニや郵便局で購入可能。封筒タイプなのでそのままポスト投函できます。
  • レターパックライト(370円)
    厚さ3cmまで対応。追跡サービス付きなので安心です。

※ 宅配便など他の手段でも受け付けておりますが、送料が高くなる場合があります。

発送先

〒719-2551
岡山県新見市井倉125-1
鈴木工業株式会社
TEL: 0867-75-2106